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2021.05.17
気になることば 第6回《新時代の防災術》
##アウトドア
##キャンプ×防災
##新時代の防災術
#SDGs
このシリーズでは、私たちルーデンスが最近気になっていることばを取り上げて、 それにまつわるあれこれを、ゆるりと書かせていただきます。
第6回は「新時代の防災術」です。
2017年、第33回全国都市緑化よこはまフェアが横浜で開催されました。その中の一つのエリアが「里山ガーデン グランピングサイト」と名付けられ、72日間の会期中、弊社が運営させていただきました。里山ガーデンでは、ツリーテントやオシャレなアウトドアグッズでくつろぐほか、間伐材を使った焚き火を常設し、巻き割り体験やケリーケトルという「やかん」を使った火起こし体験、ナイフを使ったモノづくり体験なども行いました。
里山ガーデン グランピングサイト
これに企画から参加していただいたのが寒川一(さんがわ・はじめ)さん。寒川さんは、災害時に役立つアウトドアの知識を書籍、キャンプ体験、防災訓練などを通じて伝えるアウトドアライフアドバイザーです。 出会った当時、寒川さんが、もともと「オフグリッドキャンプ」を提唱されていたことに、大変興味を持ち、惹かれたという記憶があります。「オフグリッド」とは、電気、ガス、水道など生活に必要なライフラインなどを公共のものに依存せず、独立した方法で設計された建物の特徴やその生活様式を指す言葉です。まさに、地震や台風、豪雨などの災害時の生活は、「オフグリッド」を想定しないといけない。東日本大震災のあと行われた計画停電の体験が思い出されます。
先日、寒川さんが監修した「キャンプ×防災のプロが教える 新時代の防災術」(学研プラス)が発行されました。キャンプのスキルを活かした災害への心構えと備えのノウハウがぎっしり。ちょっと試してみたいこともたくさんあります。普段の持ち物に、あれを加えておこう、とか、自宅にいるときに被災したら、あれが必要だな、とか。この本は、そんなことを考えさせてくれます。
ところで、弊社のオフィスは、みなとみらいのクイーンズAタワーにあります。オフィスビルですので、もちろんビルとしての防災計画があり、弊社もテナントとしての防災に関する書類は提出していますが、社内でしっかり共有しているかというと、そこまではなかなか難しい。とはいえ、社員を守るためにも、一人ひとりが意識することが大事。
そんなことから、社員からの発案で、月1回の全体朝礼で防災の話をしようということになりました。題して「オフィス減災、自分のために備えよう~災害時にオフィスで一晩過ごすことになったら?~」。このご時世ですので、半数は在宅でzoomでの参加ですが、まずは、知ることと自分ゴト化することを目指して、やってみました。
当日の様子
その際、みなとみらい地区のエリアマネジメントを行う一般社団法人横浜みなとみらい21(略称YMM)の担当の方にもzoomでご参加いただきました。
YMMでは、東日本大震災の時に多くの帰宅困難者が発生したという経験から、「みなとみらい帰宅困難者支援ガイド」を作成しており、この春その改訂版が発行されました。
「みなとみらい帰宅困難者支援ガイド」
「みなとみらい帰宅困難者支援ガイド」には、家族への連絡や情報収集、ケガ等の応急手当などの情報のほか、「徒歩帰宅を検討する」場合のアドバイスや注意点、逆に「地区内に一時滞在する」場合の情報や滞在時の対策などが簡潔にまとめられています。また、災害時に必要な情報もプロットされたエリアマップがついていて、日英表記となっています。まさに、実用的なガイドです。
また、社員には、あらかじめ徒歩でオフィスから自宅まで歩くとどれくらいかかるかを調べておいてもらい、意見交換をする時間を設けました。実際、オフィスから自宅まで徒歩で5時間以上かかるという人もおり、弊社も「帰宅困難者」を抱えているという状況を意識化することができました。防災意識を持つためのほんの入口にすぎませんが。
「新時代の防災術」という前述の本は、コロナ禍を経験したという意味での「新時代」であると同時に、物を備えて安心という防災から、その物を使いこなして自ら生き延びるというもっと積極的な防災を目指すものです。この本で寒川さんは、「救助を待つ受け身から、能動的に衣食住を得ていくスタイルにシフトしませんか」と投げかけています。もはや、いつどこで大災害に遭遇するかわからないという時代です。まさに、防災の「新時代」がやってきたといえるでしょう。グラマラスでインスタ映えするキャンプではなく、いつでも使えるように道具や技術を使いこなしていくための予行演習を兼ねてキャンプを楽しむ、そんな時代になってきたのだと思います。コロナ禍によって、生活のスタイルが変わったという人も多いと思いますが、さらに、「新時代の防災」を取り入れたスタイルにシフトしていく必要があるな、そんなことを感じています。
(文:森由香)
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