コラム『トロントからの手紙』はカナダ・トロントに滞在中のメンバーによる現地でのイベントレポートを独自の視点でお伝えするコラム記事です。お気軽にお楽しみください。今回はトロントで夏の間に開催されたイベントのお話です。
様々なイベントが毎週のように開催されるトロント。6〜8月は夏休みシーズンということもあり、特に多くのイベントが開催されます。今回は夏の間に行った、歴史の長い2つのイベントをご紹介。
◉Toronto Outdoor Art Fair (TOAF)/2024. 6.12-14
https://toaf.ca/
Image by. https://toaf.ca/
トロント市庁舎の目の前の広場で毎年6月に開催されるアートフェア。オンラインでも開催されるハイブリッドイベントです。1961年からはじまり60年以上の歴史を持つ、トロントで最も長く・最も大きな屋外アートイベント。毎年16.5万人が訪れ、200万カナダドル(2億円超え)もの作品売買が行われるのだそう。
会場ではアーティストごとにテントが用意されており、様々なアーティストの作品を見て回ることができます。ジャンルも様々で、平面・立体・アクセサリーなど、個性的な作品が並びます。
このアートイベントの特徴は作品を目の前で見ることができることはもちろんですが、アーティスト本人がその場にいるので作品について直にお話ししたり交渉したりできるライブ感のあるアートイベントです。
入場無料なので購入目的がなくともテントを見て回るだけで楽しめるイベントになっているのもポイント!
レギュラーブースの出展料は800ドル(そのほか諸経費あり)だそうです。これは是非とも出展側に立ってみたいイベントです。
◉Beaches Jazz Festival/2024.7.5-28
https://www.beachesjazz.com/
Image by. https://www.instagram.com/p/C5orA_msnUe/?hl=en
The Beaches(オンタリオ湖のあたりのエリア)で開催されるこのイベントは、1989年の地元のジャズミュージシャンがThe Beachesでパフォーマンスを行ったことから始まる歴史の長いJazz Festivalです。今や約1ヶ月にわたる長期間のビッグイベントとなり、毎回100万人近くが訪れ・1000人ものアーティストが参加するカナダ中のJazz Festivalの中でも特に大きなイベントだそうです。トロントへの経済効果は300万カナダドル(3億円超え)なのだとか!
主に期間中の週末に大きなステージイベントが開催されており、いくつかを見に行きましたが、ジャズの演奏がはじまると前に出てきて躍り始める人々を興味津々に見ておりました。
イベントの目玉であり、クライマックスは最終日にあたる木・金・土曜日の3日に開催される
Street Fest!19時から23時の間、2kmにわたるThe Beachesの大通りを歩行者天国にして開催され、道路上の至るところでアーティストが演奏を行います。
日が暮れるころにイベントがはじまるわけですが、開催エリアに到着して道路に溢れかえる人に驚き!とても賑やかな雰囲気に満ち溢れています!
出演アーティストは本当に個性豊か。JAZZの演奏はもちろんですが、ロックやポップスも聴こえてきます。ジャズに馴染みのない人でも楽しめるイベントでした。
…ちなみに、こういうイベントではアルコール販売がつきもの!と思いがちですが、トロントの場合、公共の場では決められたエリアでしかアルコール販売・消費をしてはいけないというルールがあるので、道路上でのアルコール販売はありません。
アルコールがふるまわれている屋外スペースでは常に入口にセキュリティーが立っており、IDチェックと持ち物検査(アルコールの持ち込み・持ち出しはNG)が行われます。許可のおりていない公共エリアでアルコールを飲むと罰金対象となりますので、日本のように缶ビール手に歩きながら〜…ということができないのでご注意あれ!
ーつづくー