コラム『トロントからの手紙』はカナダ・トロントに滞在中のメンバーによる現地でのイベントレポートを独自の視点でお伝えするコラム記事です。お気軽にお楽しみください。今回はポピーのお花が象徴的な、Remembarance Dayのお話です。
ハロウィンを過ぎた頃から、胸に赤いお花のようなものを身につけている人を見かけるようになりました。
TV番組の出演者もみんなこのモチーフを着けている。なんだろう??
ある日、スーパーで買い物を終えて出口へ向かう途中、募金箱の横に座っている制服に身を包んだお爺さんに遭遇。その募金箱の横にはあの赤いお花がたくさん。
わーこれだ!!と思わず話かけると、これは、11月11日の『Remembrance Day』に向けて行われている慣習なのだそう。
https://www.legion.ca/remembrance/remembrance-day
『Remembrance Day』とは、戦争に従事して亡くなった軍人を追悼する日で、当日は各所でパレードや式典が執り行われます。
第一次世界大戦の休戦協定に由来するこの日は、1918年11月11日の午前5時に休戦協定が同意され、午前11時に発行されたことから、式典では11月11日11時に2分間の黙祷が実施されます。
Remembrance Dayのシンボルである赤いお花は「ポピー」。これは、カナダ軍人のColonel John McCrae氏の詩「In Flanders Fields」(戦場に咲くポピーがうたわれている)に由来するものです。
https://www.poetryfoundation.org/poems/47380/in-flanders-fields
10月の最終金曜日からRemembarance Day当日の11月11日までの間は、『Poppy Campaign』が実施され、街では各所で募金活動が行われます。
集められたお金は、退役軍人やその家族のサポートを行うための費用、医療の研究開発にあてられます。この募金活動を通じて、毎年$2000万(CAD・2億円超え!)もの金額が集まるそうです。
私も…とコインを財布からモゾモゾと探していると、お爺さんが金額はいくらでもいいんだよ。とそっと言ってくれました^^;
募金をするとかわいらしいポピーをいただけるのですが、このポピーはRemembrance Dayまでの間、左胸の心臓の近い位置に着用するのが作法。しかし、とても取れやすいつくりになっているので道に落ちているポピーをたくさん目にします(汗)。落ちているポピーは、拾って自分の胸につけるか、拾った上でリスペクトを持って破棄してくださいとWEBサイトに記載がありました。
Remembrance Day当日は残念ながらカナダを離れていたので式典の様子を実際に見ることはできなかったのですが、そのときの様子はYoutubeでも生中継されていました。アーカイブで見ることができるので気になる方はぜひ!
https://www.youtube.com/watch?v=G9ad1nkz138&t=5s
話は変わって、トロントの街はテイラースウィフトのツアーライブ『The Eras Tour』で沸いております!
ツアー開催中の街では、フーディーを身につけているSwifties(テイラーのファン)を多く目撃!腕にFriendship bracelets(ビーズで作られたブレスレット。ツアー中にファン同士が交換し合うそう!)を着けている人も本当にたくさん。空港でもたくさんのSwifties!世界中からファンが来ているんだなあ。
ライブが開催されていたDowntownでは特設のストリートサインが設置されるほど。高速道路を封鎖してテイラー本人をトロントの街に誘導したりと、街を上げて気合が入っておりました。
その一方でチケットの転売が問題視されており、1枚20万円以上とものすごい金額で取引されていました。(こちらでは転売の規制がないようです。)
トロントの街は表情が豊かでなかなかおもしろいです。
ーつづくー